昨年同じ頃、姿見の池を訪れた。良く晴れた昼、旭岳の尾根を登る人の列を見上げながら、"次は登に来る"と思った。
昨日のバスでは、かなりの雨に見舞われたが、今日の天気には自信があった。なんといっても晴れ男の土田さんがリーダーである。南幌町から小柳夫妻、小樽から平田、小林,高橋さんの健脚3人組、札幌から土田奥さん、私と家内と副リーダーの岩佐さんの10名のパーティーとなった。
姿見の池を6時45分に出発した。いい天気だ。旭岳はやはり見たままの急斜面、100%尾根登りだった。副リーダーが後半スピードを抑えてくれていたけれど、1時間25分で山頂に立てた。
2週間前に鳥海さんにトレーニングにつれて行っていただいた手稲山のガレ場に比べればかなり楽だった。さすがに眺めはすばらしく、金庫岩を右手にロープウエーを左に見下ろすと山肌と赤みがかった稜線がブルーの中に浮かび上がって右手の沼の平までくっきりと見渡せた。ひと休みして中岳を目指し下った。間もなく足元不安定な軽石状の滑りやすい急斜面が来た。
私も滑りながらも転げ落ちないようにと頑張って皆の後を追ったが、気が付くとさらに後方に奥様を助けて降りる小柳さんのかいがいしい姿が目に入った。下から見上げて待っている皆は"新婚さん"と囃していた。二人は右手のお花畑に迂回したが、我々はそのまま雪渓をすべりながら降りきった。土田奥さんに尻すべりを挑戦したが無駄だった。ビニールシートの扱いが見事で技術も速さも敵わなかった。中岳を越えて間もなく北鎮岳分岐点に来た。
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