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愛山渓温泉 |
沼の平、そして雨、雨、
8月1日(土)
15時、バスで愛山渓温泉に到着。宿に荷物を置いて、雲井が原湿原散策に出かける。昨日の降雨はなかったようで道は乾いていた。15分程で到着した湿原は小規模だが、タチギボウシ、トキソウ、ワタスゲ、ホソバキソチドリなどの湿原性植物が満開。曇り模様だが、永山岳や愛別岳が迫力ある姿を見せ、山を背景に記念写真を撮って戻る。
温泉入浴後は低カロリーの夕食弁当。それでも、アルコールが入ると、会話は弾み交流会は21時半過ぎまで続いた。
雲井が原湿原1
雲井が原湿原2
8月2日(日)
夜半の雨も上がり、何とか予定通り登山ができそうだ。カッパの上下を着込んで、6時45分出発。清水沢沿いコースは、比較的良く整備されていて問題はない。1時間ほど歩いて、昇天の滝を見ながら休憩。この頃から小雨が間断なく降り続く。次の村雨の滝は左岸を高巻く。高度感もありコース中一番の要注意箇所だろう。
滝ノ上分岐で永山岳へ向かうコースと別れ、沢から尾根に上ると、平坦地になるが登山道は冠水していた。靴の中は既に水浸しだが、もう一度気合を入れ直して、沼の平へ向かう。木道を進むと、やがて誰もいない五の沼に着く。
標高1400mの高層湿原にはタチギボウシ、リンドウ、ウメバチソウ、ナガ゙ホノシロワレモコソウ、モウセンゴケなどが見られたが、圧巻は雪渓の辺のチングルマとエゾコザクラの群落だ。
色といい、大きさといい、これだけ新鮮な?チングルマは久しぶりだ。記念写真を撮り、六の沼に向かうが雨脚が強くなり、気温も下がってきたので、ここから退却することにする。
今度は三十三曲がりの尾根コースを下るが、冠水した登山道は、まるで沢の中を歩いているようだ。やっと滝コースに合流した時には、土砂降りの雨。11時に下山するや、みんなで温泉に駆け込んだ。
五の沼
今回は泥んこ道の雨中登山だったが、不思議なことに誰一人愚痴もなく、満足顔のようでもあった。「サバイバル登山のようでおもしろかったよ。」といわれた時には、わが秀岳会メンバーの逞しさと思いやりに感謝した。初参加の3人は次回もきっと参加してくれるでしょう。
13時、たくさんの洗濯物を下げて、早めの帰宅になりました。皆さんご苦労様でした。
昇天の滝
「追伸」: 今夏の長雨、天候不順に、ついに秀岳会山行もたたられました。ここ十数年なかったことです。登山用具の整理、乾燥に2日もかかりました。
寄稿 土田 猛氏
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