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羊蹄山 |
これまで徳舜瞥山からの縦走で登られることの多かったホロホロ山だが、白老山岳会の人達によって切り拓かれた白老コースから、秀岳会として初挑戦した。ガイドブックによると紅葉の名所らしいが、山の紅葉は既に最終盤で、道々86号線「四季彩街道」沿いの紅葉は見事であった。
登山口
道々86号線から「ホロホロ山登山口」の大きな看板を左折し、トドマツ林道に入る。狭くてカーブの多い林道だが、車の通行にはとくに問題はなく登山口に着く。本来の登山道はここから沢沿いに続くが、落石や倒木で荒れ果て通行禁止である。トドマツ林道を歩くこと45分で、新しい登山口4.5合目に着く。途中の林道から眺める谷間の紅(黄)葉もまた素晴らしい。
4.5合目
ここから笹原を刈り分けて造られた本格的な登山道になる。雨後の濡れた急な道は滑りやすい。コース中には、アイヌ呼称で多くの標識が取り付けられているがほとんど意味不明である。7合目はタツニタイ見晴台だ。タツニタイとはダケカンバ林の意味らしい。
あいにく雲が流れているので見晴らしは良くないが、時々青空が覗いた時には、山頂方向の尾根が見渡せる。
七合目
この後、カンナリのかんば(雷のかんば)、サマツキのかんば(ねそべるかんば)と、かんば宣伝の標識が次々と出てくる。山頂直下の大きな岩を乗り越えるには、足の短い我々には最後の難関だった。山頂には馬鹿でかい新しい標識が立てられおり、記念写真の中央で主役の座を譲らないようだ。
山頂
昼食休憩中に時々ガスが切れて青空が広がり、すぐ向かいの徳舜瞥山が鋭く尖った美しい山容を現す。遠くには羊蹄山、尻別岳や昆布岳も見える。洞爺湖も一瞬見えたらしいが、残念ながら私は見ることができなかった。支笏湖方面は依然として厚い雲の中だ。360°の大パノラマが楽しめる展望の山だが、展望は次回以降に期待しょう。
徳舜瞥岳
徳舜瞥山へも足を伸ばす予定だったが、既に下山時刻である。滑りやすい道を慎重に下りたが、それでも3姉妹(?)の派手な回転レシーブが見られたようだ。怪我などの大事に至らず、無事下山できてほっとした。白老ポロト湖の熱めのモール温泉につかり、バスに戻った17時には外は既に真っ暗だった。
山頂からの下り
心配した天候だったが、曇り空だったものの比較的暖かく、山頂から見た谷間の紅葉や、遠くの山々の眺望が楽しめて、これはこれで満足のいく山行だったのではないでしょうか。
10:00 ひげの小屋登山口→10:45 4.5合目 →11:30 7合目→12:20〜13:00 ホロホロ山山頂→14:15 4.5合目→15:00 登山口
寄稿 土田 猛氏
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