北日高山脈の主峰、幌尻岳に連なる山並みがまた見たくなり、北戸蔦別岳に登ることにした。日高北部森林管理署より入林許可書と鍵を借りて、北電ゲートのある「二岐沢出合」登山口に向かう。駐車スペースはすでに10数台の車でほぼ満杯状態。
登山口から45分歩いて「取水ダム」、さらに、二岐沢左岸の古い林道跡を歩いて「二の沢出合」に到着。沢筋に沿って右岸の巻き道や渡渉を繰り返して2時間後「尾根取り付き」地点に着く。上部の滝からは勢いよく水が流れ、両岸にはわずかな雪渓が残っていた。
ここからはジグザグの急登が延々と続く。我慢のしどころである。
戸蔦別岳
やがて、「トッタの泉」に着き、冷たい湧水で喉を潤して妻を待つ。再び喘ぎながら登り続けると、笹薮からハイ松との混合林帯に突入し視界も開けてくる。振り返ると、チロロ岳と西峰が並んで現れ、我々を激励してくれているかのようだ。前方には、ヌカビラ岳の岩塊も望まれ、傾斜も少しずつゆるくなる。
登山途中からチロロ岳を望む
|
次ページにつづく |
|
|