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北日高の山々に遊ぶ!
 
 大きな自然破壊を伴うとして開発中止になった日高横断道路が通行不可となった現在、ペテガリ岳に登るには神威山荘から一つの尾根を越えてペテガリ山荘に至り、そこから西尾根コースを登るか、あるいは十勝側から東尾根コースを登る二つのコースが利用されている。後者は長大で水場がなくとても困難を伴うコースである。
 一方、西尾根コースを選択した場合でもニシュオマナイ川に沿った元浦川林道にゲートが設置されたため、神威山荘まで13kmほど歩かなければならない。いずれにしても、ペテガリ岳はますます遥かなる山となりつつあるようだ。

ニシュオマナイ川

 12日(金)4時札幌発。国道235号線から日高町に入る頃には雨となり、果たしてこのまま決行していいものかどうか思案するが、小降りになったようなのでとりあえず、荻伏より元浦川林道へと向かい、神威橋を越えて8時半頃ゲートへ到着した。

 ゲート前には2台の車が駐車され、入林届けには一人の先行者の記帳があった。ゲートの鍵は開いていたが、下山時施錠されていたら困るので車の乗り入れは止めた。登山靴に履き替え、雨具を着て13kmの林道歩きをスタートする。

 林道は車の走行に1〜2の注意箇所以外は全く障害がない状態だった。2時間で8kmほど歩いたところで、車がやって来て乗せてくれた。東京から300名山狙いで10日間登山しているAさん(65)とIさん(64)である。神威山荘から700mほど手前のニシュオマナイ川の渡渉点がすぐには見つからず、探している内に雨が激しくなり、一旦神威山荘に戻って昼食とする。30分後、小屋から直接ニシュオマナイ川を下って渡渉点に着く。

 対岸に渡り、林道から峠の沢沿いに進む。途中に落差7〜8mの滝がある他に危険な箇所はほとんどない。赤と青のテープが要所要所に下がっているが、無ければ読図に悩む箇所がいくつもあった。660mの峠を乗越し、ベッピリガイ川に向かって雨に濡れて滑る急坂を下る。沢から少し藪を漕いで、広く伐採され山肌を剥き出しにした植林地に出た。
 こんな山奥に広がる人工の植林地には奇怪な感じを受けた。植林のためにつけた立派な林道を1時間強歩いてぺテガリ山荘に到着。

 元浦川林道で会った先行者の二人は既に酒盛りを始めていた。早速薪ストーブに火をつけ、濡れた服を着替えて乾かし、早めの夕食を準備する。2階建ての立派な山荘だが、今日の宿泊者は、東京からの2グループ(2名×2)と私の計5名である。前日の寝不足と疲れで、8時頃には横になったがなかなか寝付かれなかった。夜半ごろ鹿の鳴き声や角で木を叩く音などが闇に木霊していた。雨も時々激しく降った様だ。

道路反射鏡(カーブミラー)に映る自分



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